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劇作家
脚本家のなかでも、演劇の脚本を書いている人は、劇作家と呼ばれます。もっとも、脚本の対象を演劇(=戯曲)とする点のほかは、脚本家とのはっきりとした違いはありません。ただ、テレビなどの脚本とは違い、演劇ならではのリズムが必要になるため、文章力以外にも音楽的なセンスも要求されます。劇作家はフリーで活躍する場合もありますが、劇団に所属して活動する場合もあります。演劇の世界を目指す人のなかには、自分で劇団を立ちあげる人も多いので、仲間を集めて、自分が劇作家になるケースもあるようです。
劇作家になるには学歴も資格も必要ありません。劇団の数も多いので、ある程度の実力があれば、劇作家になるのは珍しくありません。ですが、活躍できるのはごくわずか。収入面でも、劇作家の仕事だけで生計を立てられるようになるには、かなり時間がかかります。人気が出れば、それに比例した収入が入りますが、競争相手も多く、簡単にはいきません。大手の劇団や制作会社には、劇作家の養成所もありますので、最初のうちはそういった場で力をつけるとよいでしょう。また、目標とするような劇作家がいれば、その人の下に弟子入りするという手段もあります。意識の高い人には、海外に留学して、ミュージカルなどの劇作家になるための修行をする人もめずらしくはありません。デビューの方法としては、劇団などの公募で脚本の募集がおこなわれていることが多いので、これらに積極的に参加して自分の脚本をアピールするとようでしょう。
演劇の骨組みを作るのが、劇作家の仕事。演劇についての知識は必須です。骨組みを作るのには、全体のイメージがなければいけません。そのため、劇作家のなかには自分が台本を書いて、演出も担当するといった人も多いようです。同じように、演出家のなかにも、劇作家を兼ねている人もいます。
テレビや映画などの脚本家は、依頼者側の要望にこたえなければいけないため、脚本を書くのにある程度の制約を受けることになります。いっぽう、劇作家は自分の劇団での活動もできるわけですから、比較的自由に作品を作れることも多いようです。収入の面を別にすれば、劇団設立という選択肢があるだけ、テレビや映画の脚本家より、自分の作品を発表する場に恵まれているともいえます。また、経験をつめば演出家を兼ねて作品全体を指導する立場にもなれますので、演劇に興味があり表現系の仕事を志向する人には、なかなか悪くない仕事であるといえます。
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