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スクリプター
スクリプターと聞いて、具体的にどのような仕事か説明できる人はそう多くはないでしょう。スクリプターの仕事は、映画撮影の情報をすべて記録すること。俳優の髪型はどうであったか、照明はどのようにあてられているか、小道具の配置はどうであったか……。映画の内容自体に影響をあたえないような、本当に細かい事まで記録しなければいけません。
これはとても地味な仕事ですが、スクリプターの能力によって、映画の質は大きく変化します。映画の制作というのは、シーンの順番ごとに撮影していくわけでなく、すぐ撮影できるシーンがあれば、そのシーンから撮影してゆくもの。そのため、つながっているシーンでも、撮影時期がずれることが少なくありません。そこで問題になってくるのが、シーンどうしのつながりです。俳優のメイクや、光の当てかたが違えば、映画を見ている人に違和感をあたえてしまいます。それをふせぐのに必要なものこそ、スクリプターの残した記録なのです。
シーンの撮影をはじまる前には、必ずその記録とてらしあわせて、撮影をはじめます。また、スクリプターは作品全体を把握しなくてはいけないポジションなので、ほかの裏方から意見を求められることも少なくありません。撮影と編集の両方にたずさわるので、撮影全体にかかわる重要な仕事だといえます。
スクリプターになるには、資格は必要ありません。専門学校で基礎的な知識を身につけた後、制作会社に見習いとして入社するのが一般的になっています。現在活躍しているスクリプターの多くは、映像会社の制作部に所属してからスクリプターの見習いになります。ちなみに、スクリプターのほとんどは女性。男性が絶対になれない職業、というわけではありませんが、女性がなる職業というのが一般的な認識です。スクリプターの求人の数はけっして多いものではありません。そのうえ、女性が中心の職業なので、男性がスクリプターを目指そうとするのは、かなり難しいでしょう。
スクリプターは監督とほかのスタッフとの橋渡しをおこなうことが多く、監督とは強い信頼が必要です。ですから、同じ監督に専属のスクリプターとして、制作に参加することも珍しくありません。地味な職業ですが、制作全体にかかわり、全スタッフをサポートするとても重要な仕事がスクリプター。女性で映画制作に興味がある人なら、うってつけの仕事だといえるでしょう。
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