仕事や就職・転職・求人が気になり始めた方へ
舞台監督
自分が監督した舞台にひきつけられる人々。幕が下りると同時にわきおこる、万雷の拍手。自分と観客たちが、感動を共有する瞬間……。舞台芸術にたずさわる人たちにとって、これまでの努力がむくわれ、創造のよろこびをわかちあうひとときです。舞台芸術を創造する集団は、脚本家・演出家・演者(俳優・演奏家・歌手など)・照明・音響・美術・道具など明確な役割を持つ各領域のプロによって構成されています。ただし、公演が成功をおさめるには、各領域のプロの仕事をひとつの作品にまとめあげる、もうひとりのプロの存在が必要不可欠。それが舞台監督なのです。ライブでおこなわれる舞台芸術はやりなおしがきかない本番勝負。一回一回の公演の成功は、舞台裏で采配をふるう舞台監督の力量にかかっています。舞台芸術の世界では、優れた舞台監督がつねに求められているといえるでしょう。
舞台監督の使命は、作品の意図やイメージを舞台で具現化させること。そのために、企画から準備、稽古、セット、上演、撤収などの舞台の全プロセスにかかわりつつ、スケジューリング・安全管理・手続きといった、人やモノの管理と調整をおこないます。本番では観客の入場指示、きっかけの指示、照明・音響・装置の技術的調整など、現場責任者として細部まで注意をはらいながら公演の進行にあたります。
舞台監督に求められる知識やスキルはきわめて広範囲かつ高度です。体力はもとより、文学・美術などの幅広い教養、音響・照明など作品をおりなす技術についての知識や理解、安全管理への配慮、コミュニケーション能力・折衝力・指導力・統率力などなど……。優れた舞台監督ほど、高いポテンシャルと柔軟なフットワークをそなえています。
舞台監督をめざす場合、まずは劇団や芸術団体あるいは制作会社に所属するとよいでしょう。音響や照明など、個々の領域で経験を積みながら実力をつけ、やがて舞台監督に転身するケースが多いようです。収入面は実績しだいの世界ですが、経験10年目の中堅クラスで年収は500〜600万円くらいともいわれています。また、領域が広範囲すぎて体系的なカリキュラム編成が困難なため、舞台監督専門の養成機関はほとんどありません。一部の大学には講座があるところもありますが、舞台監督はやはり制作現場から生まれると考えたほうがよいでしょう。
舞台監督に必要な資格は特にありません。実績を積みあげて周囲から認められることに尽きるといえるでしょう。高い志(こころざし)と熱意を持ちつづけ、幅広い教養やスキルを身につけながら、人間的にも成長してゆくことが大切です。
最近の急上昇ワード仕事、すぐわかるこのサイトでチェック