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PA(音響)
イントロが大音量で流れる瞬間、会場は一気にヒートアップ。数千人の観客とアーティストが一体化してゆく……。ライブコンサートでみられる光景ですが、このように多数の人々に音声メッセージを同時に伝達するには、相応の機材や装置が必要となります。また、それらを自在に操作して最適なサウンド環境を提供する、高度な技術も欠かせません。それを可能にするサウンドのプロこそ、PA(音響)です。
PAの仕事は、音響装置の操作はもちろん、機材の運搬と設営、本番中の音響状態の監視と調整など、多岐にわたります。イベントの目的や会場規模によって機材もサウンド環境も変わるので、状況に応じて最適なサウンドを提供できるセンスとスキルが不可欠。優秀なPAには、トラブル発生をふせぎ、万一のときもただちにリカバリーできる臨機応変の才があるものです。
PAに求められる資質は、すぐれた聴力と音感です。そして、音響機材のしくみや操作の知識と技術、また楽器や機材の配線など電気系知識も必要です。演出家、舞台監督や出演者から音質に関する要望がだされることもしばしばで、かれらの要望をサウンドに反映するスキルなど、経験的に身につけられる能力もPAの資質にふくまれるといえます。
PAをめざす人は、専門学校で音響関連の知識を学んだり、大学で音響工学などを専攻して、PA会社や楽器商、あるいはコンサートホールや結婚式場などに就職しています。職場によっては未経験でも採用の可能性があるようです。収入は就職先しだいで、きまった相場というものはありません。また、チーフPAなどリーダー的な立場に昇格するまではアシスタント的地位とみなされるので、好待遇とはいえません。
PAとして大成するためには、何よりも現場の経験を積むことが肝心。舞台機構調整技能士などの資格は、公共施設のPAには必要な場合もありますが、現場ではやはり実力が重視される傾向があるようです。それでもスキルアップの一助にはなるものなので、チャレンジする意義は大きいといえるでしょう。
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